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Honda様に活動報告/いのちの森づくり

 2025年8月29日、私達は、Honda人事部様(東京・虎ノ門アルセアタワー)を訪問し、進和学園が推進する「いのちの森づくり」プロジェクトの活動報告をさせて頂きました。
 同社からは、2010年以来、「いのちの森づくり」に対し継続的なご寄付を通じてご支援を頂いています。ご寄付の累計額は、1,400万円に及びます。半世紀を超えてご発注頂いている自動車部品の仕事に加えて、「いのちの森づくり」を通じた自然環境保全及び障害のある方々の就労支援にも貢献頂いていることに深く敬意を表すると共に、心より感謝申し上げる次第です。

 前年度(2024年度)の取り組みから、特に、Honda様からのご寄付を活用させて頂いた17事案(植樹本数:1,605本)についてご報告申し上げました。
 Honda様は、1970年代から宮脇昭先生(横浜国大名誉教授)を招聘され、工場構内に自然種の樹種を「混植・密植方式(宮脇メソッド)」で植樹されて来ました。Honda様の「ワイガヤ文化」(自由で活発な議論を通じて新しいアイデアや価値を生み出すためのコミュニケーション手法)と、宮脇先生の「自然の森は色々な種類が混ざり合っている。仲の良いものだけ集めても駄目。人間社会も同じ。混ぜる、混ぜる・・」という教えに共通点を見出されたと伺っています。
(参考:「月報しんわ」新春インタビュー2007年2月号/Honda元副社長:西田通弘様) 
 進和学園も、しんわルネッサンスをはじめとした施設の植栽を宮脇先生にご指導頂きました。個性を尊重して共に生きるという障害者福祉が目指すべき道は、「いのちの森づくり」のプロセスと重なることを確信しています。「多様性と調和」、「森づくりは人づくり」をスローガンに掲げて取り組んでいます。

 Honda人事部様とは、障害者雇用促進法に定める特例調整金(福祉施設への仕事の発注に対する国からの報奨)の関係から、2008年より交流が始まりました。当該調整金は、本邦自動車メーカーでは、唯一、Honda様に適用されています。また、2015年に創設された優先発注企業等厚生労働大臣表彰(第1回)においても、Honda様は、表彰対象の10社中、断トツの実績で高く評価され表彰されています。 
 人事部様は、障害者雇用について所管されており、障害者法定雇用率の引き上げや「みなし雇用制度」(直接雇用に加えて「発注」の場合も雇用率算定に含ましめる)の導入への期待等にも話題が広がりました。障害者の自立・就労支援に向けて、これからも情報・意見交換をさせて頂ければ幸甚です。

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