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「かなユリ・チャレンジ」活動報告会

私達は、公益財団法人かながわトラストみどり財団の助成を受け、「ヤマユリ」の花を再生する「かなユリ・チャレンジ」プロジェクトに取り組んでいます。
本プロジェクトは、同財団の会員から事務局への一通のお手紙が契機となっています。2016年7月26日に起きた「津久井やまゆり園」での痛ましい事件(相模原障害者施設殺傷事件)を受け、ご自身も障害のあるお子様(45才)の将来を案ずるお母様(80才)から、昔は各所に見られた神奈川県の花「ヤマユリ」を増やすことで、悲劇を悼み多くの人々の心の癒しとして頂きたいとのご提案に基づくものです。
2017年秋、財団より「ヤマユリ」の球根を譲り受け、「しんわルネッサンス」の中庭に植え付けました。球根からの栽培は2年目を迎えており、幸いにも2年連続で大輪の美しい花を咲かせることが出来ました。球根に加えて、種子、鱗片、木子(小球根)からの栽培に着手していますが、種子から花を咲かせるまでには5年もかかるそうで、正に粘り強い挑戦となりそうです。

2019年10月1日、財団主催により「かなユリ・チャレンジ」活動報告会が、「しんわルネッサンス」を会場に開催され、事務局を含め14名の皆様が集いました。
この取り組みが、無念な事件により犠牲となられた方々の鎮魂を祈りつつ、激減している自然種のヤマユリを守り増やすための活動であるとの説明を受けた後、インストラクターの広川一久様による「美しい日本のユリ/ヤマユリの生態と歴史」に関する講義が組まれました。参加頂いた皆様は大変熱心に聴講されました。

昼食を挟んで、「しんわルネッサンス」の中庭において、次の作業をご一緒に行って頂きました。
(1)花を終えたヤマユリの苗木の球根を掘り出し観察。
(2)種子から発芽した1年目の小球根を掘り起こして確保。
(3)種子から発芽した2年目の小球根をプランターに播種し植替。

黄色味を帯びた球根を認めると、一同の歓声が上がりました。また、種子から発芽した1年目の小球根の存在は半信半疑でしたが、数は少ないものの確保することに成功。種子から発芽した2年目の小球根も未だ米粒程の大きさで、これが何れ立派なヤマユリに育つとは信じられないのですが、自然の神秘を痛感する一連の作業に、皆様も興味津々の様子でした。

予定の作業を終えて、「しんわルネッサンス」でのホンダ車部品事業及び農産品加工場「湘南とまと工房」をご視察頂くと共に、湘南平にあるホットケー

キ・パーラー「湘南リトルツリー」に立ち寄って頂きました。「多様性と調和」をコンセプトとして種々の木々を内装や家具に活かした癒しの空間で、私達が推進する「いのちの森づくり」を象徴する「どんぐり」印が可愛い自慢のホットケーキをご賞味頂きながら、楽しい歓談の時間を共有しました。

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